日本でeSIMの認知度も高まり、海外旅行用のeSIMサービスが人気になってきています。
この記事をご覧のあなたも海外旅行でeSIMの利用を検討しているか、もしくはすでにeSIMデータプランを購入しているのではないでしょうか。
今回は海外旅行でeSIMを使う際の切り替え方法とタイミング、注意点まで解説します!
eSIMポータルのYouTubeチャンネルである『App Chan TV』でも動画でeSIM切り替えの流れ・タイミングを詳しく解説しています。映像で確認したい方はご視聴ください!
↑海外eSIMの切り替えタイミングが動画ですぐわかる!
ライター紹介
Kouto(こうと)
eSIMポータル 管理人
海外旅行でのeSIM切り替え方法・タイミング
早速ですが、海外旅行で日本と現地の空港でおこなうeSIMの切り替え方法を解説しましょう。
まずは、eSIM切り替え時の流れを理解できるように、イラスト付きで切り替えのタイミングをわかりやすく紹介します。
海外用eSIMへの切り替えタイミング
海外旅行用eSIMの切り替えタイミングは、以下の流れでおこないます。
eSIMの切り替えタイミング
- 【日本にいるとき】購入した海外旅行用のeSIMのインストール(アクティベート)
- 【日本の空港】スマホを機内モード、日本のSIMのモバイルデータをオフ
- 【現地】海外旅行用eSIMのモバイルデータをON(必要であればデータローミングもON)
上記を順番に解説しましょう。
STEP1 | 日本でeSIMをインストール(アクティベート)
まずは日本で購入した海外旅行用のeSIMをインストール(アクティベート)します。eSIMのインストール方法は大きく分けて下記の3種類。
メリット | デメリット | |
QRコードでインストール | インストールが早い iOS17以降のiPhoneなら1台で可能 |
iOS16以前のiPhone、AndroidだとQRコードを別のスマホで表示されるか、予め印刷しておく必要がある |
アクティベーションコードでインストール | 全てのスマホ1台で可能 | コードのコピペなどがやや面倒 |
アプリから直接インストール | インストールが早い | 特定のeSIMサービス(Airalo、ソラコムモバイル等)しか対応していない |
各インストール方法は、各サービスの解説記事・公式サイトや専用アプリのチュートリアルを参考にしてください。必ず、eSIMのインストールは安定したインターネット環境(Wi-Fi接続)で実施しましょう。
ここではQRコードを利用したeSIMのインストール方法を以下で紹介します。
スマホ2台でQRコードを使ってインストールする | iOS16以前のiPhone
設定から「モバイル通信」を選択。「eSIMを追加」をタップ。 |
QRコードを使用からQRコードをスキャン。 |
他のデバイスで映したQRコードをお手持ちのスマホでスキャンします。 |
アクティベートが終了すると「モバイル通信設定完了」になります。 |
スマホ1台でQRコードを使ってインストールする | iOS17以降のiPhone
iPhone(iOS17以降)の設定方法です。1台のiPhoneでQRが読み取り可能になりました。
iPhoneの設定アプリに移り、モバイル通信からeSIMを追加を選択。 |
QRコードを使用から写真を開くをタップ。 |
アルバムから予めスクショしたQRコードを選択し、スキャンします。 |
アクティベートが終了すると「モバイル通信設定完了」になります。 |
STEP2 | 飛行機の中では機内モードをON・日本用SIMをモバイルデータOFF
日本の空港から飛行機で旅立つときにスマホを機内モードにします。これは電子機器を機内に持ち込むための法律第164条で定められた条件です。
機内モードは以下の手順でおこないます。
設定アプリから「機内モード」のスイッチをONにしましょう。(上記はiPhoneの画面ですが、Androidでもほぼ同様の作業です) |
次に海外に着いたときに日本のモバイルデータ(データローミング)をOFFにします。データローミングがONになっていると、海外で高額な国際ローミング料金が発生するため、現地に到着する前に必ずやっておきましょう。
モバイルデータのOFFは下記の手順でおこないます。
iPhoneでモバイルデータをオフにする方法
設定から「モバイル通信」→国内用回線の「この回線をオン」をオフ、「データローミング」もオフにする |
Androidでモバイルデータをオフにする方法
設定から「ネットワークとインターネット」→「SIM」に移動する。 |
「SIMを使用」をオフにする。 |
STEP3 | 現地の空港に着いてモバイルデータをONにする
現地の空港に着いたら、海外旅行用のeSIMでインターネットに接続します。以下の手順でeSIMのモバイルデータをオンにしましょう。
iPhoneでeSIMのモバイルデータをオンにする方法
「モバイル通信」→「海外用のeSIM」を選択→「この回線をオンにする」をオン |
AndroidでeSIMのモバイルデータをオンにする方法
「ネットワークとインターネット」→「SIM」を選択→「海外用eSIM」を選ぶ(今回はHolafly) |
「SIMを使用」にチェックを入れてモバイルデータがオンになっていることを確認します。 |
eSIMのデータプラン次第ではデータローミングをオンにする
また、eSIMのデータプランを購入時に「データローミングをONにする」という記載が申込ページの注意書きやバウチャー(購入後に送られるeSIMのQRコードがついたメール)にあれば、データローミングをONにする必要があります。
以下の手順でデータローミングをONにしましょう。
iPhoneでeSIMのデータローミングをオンにする方法
eSIMのモバイルデータをONにした設定画面で「データローミング」をONにする |
AndroidでeSIMのデータローミングをオンにする方法
eSIMのモバイルデータをONにした設定画面で「ローミング」をONにする |
APN設定が必要な場合もある
eSIMデータプランによってはAPN設定※が自動だったり、手動で設定が必要な場合もあります。APN設定が手動で必要な場合はプラン購入時の注意事項やバウチャー記載があるため、購入時に要確認しましょう。APN設定の詳細は各eSIMサービスの公式サイトをご確認ください。
eSIMとは埋め込み型のSIM
eSIM(embedded SIM)は埋め込み型のSIMの意味です。
埋め込み型のSIMとは、それまでのスマホに挿しこんでいた物理型(小さいカード型)のSIMではなく、通信に必要な情報をデジタル化したSIMのこと。
つまり、eSIMはSIMに挿しこむ必要がなく、eSIM自体はスマホ内部に利用者自身がインストール(アクティベート)して使われます。
利用にはeSIM対応のスマホが必要
eSIMでスマホをインターネット接続するには、お手持ちのスマホがeSIM対応であることを確認しておきましょう。
また、SIMロック解除済みのスマホ(SIMフリー)※になっていることが前提です。
SIMロック解除済みのスマホ
SIMロックとは日本の通信キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンク)が仕掛けた他の会社のSIM(eSIM含む)を使えなくさせる制限。SIMロック解除済みのスマホはSIMフリースマホと呼ばれ、2021年10月1日以降の発売機種であれば、どの通信キャリアのスマホもSIMロック解除されている。それ以前に発売された機種は通信キャリアでのSIMロック解除手続きが必要。
自分のスマホがeSIM対応かどうか確認する場合は下記の方法で確認できます。
iPhoneがeSIM対応かどうか確認する方法
設定アプリから「一般」→「情報」→「EID」というeSIM識別番号32桁の記載があればeSIM対応のiPhoneです。 |
アメリカのiPhone15はすでにeSIM専用となっており、SIMスロットはありません。今後、日本で発売されるiPhoneもすべてeSIM対応になる可能性は高いです。
また、中国版のiPhoneは全てのiPhoneシリーズでeSIM非対応となっています。
AndroidがeSIM対応かどうか確認する方法
上記はPixel 6aでの確認方法です。「デバイス情報」→「SIMのステータス」→「EID」というeSIM識別番号32桁の記載があればeSIM対応のスマホです。 |
海外旅行用eSIMのメリット
海外旅行でeSIMを使うメリットは主に3点あります。ここで紹介するeSIMメリットは、レンタルWiFiや物理型のSIMカードと比べてeSIMに優位性があるものです。
eSIMのメリット
- 開通までの時間が短い
- 荷物にならず紛失の心配がない
- 複数のeSIMを切り替えて利用できる
順番に解説していきます。
開通までの時間が短い
海外旅行用のeSIMサービスはWebサイトや専用アプリを利用した申し込み方法です。人と出会わず、完全非対面で購入から設定まで一人で完了できます。
そのため、レンタルWi-FiやSIMの窓口を探す時間・手続きにかかる時間を短縮できるため、開通までの時間が短いのが特徴です。
eSIMの購入から開通までにかかる時間は最短5分~10分程になります。
荷物にならず紛失の心配がない
eSIMはスマホ内部にインストールされるため、SIMカードのように挿し替えが不要です。
レンタルWi-Fiと違って荷物にもならず、紛失の心配がありません。
複数のeSIMを切り替えて利用できる
eSIMは日本で使うSIMカードをそのままにして利用でき、メモリが許す限り、追加できるeSIMの数に制限はありません。
複数の国のeSIMをあらかじめ購入してインストールしておけば、国から国へ移動するときもeSIMの切り替えをするだけでインターネット接続できます。
何か国も移動するときに、いちいち現地に着いてSIMを購入する必要なしです。
よくある質問
海外用eSIMの切り替えについて、よくある質問をまとめました。記事を見ても不明な点がある・インターネットに接続できない方はご覧ください。
よくある質問
- 海外用eSIMのモバイルデータを日本でオンにしてしまったら?
- この通信事業者からのモバイル通信プランは追加できません
- このeSIMは追加できません(このコードはもう有効ではありません)
- APN設定はどうすればよい?
- 帰国後のeSIM設定は?
海外用eSIMのモバイルデータを日本でオンにしてしまったら?
eSIMのデータプランが日本対象の周遊プランではない場合、日本で海外用eSIMのモバイルデータをオンにしてしまったとしても問題ありません。
念のため、海外に着くまでの日本にいる間は、海外用eSIMのモバイルデータをオフにしておきましょう。
この通信事業者からのモバイル通信プランは追加できません
「この通信事業者からのモバイル通信プランは追加できません」のメッセージは利用中の機種がSIMロックされている可能性があります。
スマホを購入した通信キャリアに確認して、SIMロックがかかっていたらSIMロック解除の手続きをしましょう。
このeSIMは追加できません(このコードはもう有効ではありません)
このeSIMは追加できません(このコードはもう有効ではありません)と出たら、既にそのeSIMコードはアクティベート済みになっています。
eSIMのQRコードは一度しか利用できません。下記の3点の可能性があるのでチェックしてみましょう。
コードが有効ではないと出た場合
- eSIMのモバイル設定を確認して、同QRコードでアクティベートしたeSIMプランがないか
- 一度、eSIMのQRコードを使ってアクティベート開始しキャンセルした
- 別の機種で同じeSIMのデータプラン利用している
上記の点を確認しても解決しない場合は、購入したeSIM販売事業者へ問い合わせましょう。
APN設定が間違っている可能性がある場合はどうすればよい?
APN設定は各eSIM販売事業者・渡航地域によって異なります。
APN設定が間違っている可能性がある場合は、各eSIM販売事業者のヘルプページを確認しましょう。下記にURLを紹介しておきます。
◆各eSIM販売サービスのAPN設定確認URL
・トリファ:フレッシュデスク
・Airalo:ヘルプページ
・Holafly:FAQ
帰国後のeSIM設定はどうすればよいですか?
日本に帰国後は海外旅行向けeSIMのデータローミングをオフ、国内用のSIMのモバイルデータ回線をオンにします。
期限超過後のeSIMは消去しましょう。帰国後のeSIM設定は下記でご確認ください。。
こちらもCHECK
-
海外から帰国後のeSIM設定はどうする?電話が繋がらないときの戻し方
海外へ渡航してから日本に帰国後、海外旅行用eSIMの設定はどうすればいいのでしょうか。 この記事では、モバイルデータ回線を国内用のSIM(国内用eSIMも含む)に戻して、再びインターネットを日本の携帯 ...
続きを見る
まとめ
この記事ではeSIMの切り替え方法を解説しました。
ぜひ、日本と海外でのeSIM切り替え方法とタイミングを覚えて、海外旅行でインターネットを快適に利用しましょう。
海外旅行で人気のeSIMサービスは下記の記事でも詳しく解説しています。渡航国・渡航期間・利用ギガから、あなたに合ったeSIMを選びましょう!
こちらもCHECK
-
海外旅行におすすめ!プリペイドeSIMアプリ11選の評判を調査して比較解説
海外用のプリペイドeSIMは最短3~5分程で開通できる手軽さと、スマホ設定だけで利用できる便利さがあります。 海外旅行は準備するものが多く、荷物も沢山で意外と大変です。 日本にいる間に準備ができて、手 ...
続きを見る
各eSIMサービスの紹介記事
airaloの紹介記事
こちらもCHECK
-
Airaloは海外旅行のメジャーeSIM!評判から対応機種・使い方まで解説!
Airalo(エラロ)は海外200ヵ国に対応する、世界で最もメジャーな海外渡航用eSIMアプリ。 Airaloのアプリを使えば、スマホを現地のデータローミングを使ってスマホをかんたんにインターネットに ...
続きを見る
trifaの紹介記事
こちらもCHECK
-
trifa(トリファ)eSIMの口コミ・評判は?料金や使い方も解説
"trifa(トリファ)"は海外旅行中に、渡航国でモバイル通信が使えるeSIMアプリ。 アプリ内で好きな量のモバイルデータを購入し、195の国と地域でインターネットが利用可能です。 当サ ...
続きを見る
Holaflyの紹介記事
こちらもCHECK
-
HolaflyのeSIMを使ってみた!評判・口コミや体験を元に徹底解説
Holafly(オラフライ)は世界180ヵ国に対応する海外旅行向けのプリペイドeSIM。180ヵ国のうち、120以上の地域で無制限のデータプランを提供しているのが魅力。 24時間の日本語(自動翻訳)チ ...
続きを見る
Ubigiの紹介記事
こちらもCHECK
-
Ubigiの評判は?ヨーロッパで使い勝手がよいeSIMと口コミで話題!
悩む人 海外旅行にeSIM検討しているけど、Ubigiの評判ってどうなの? この記事は、上記の疑問に答えます。 この記事でわかること Ubigiの特徴 Ubigiのメリット ...
続きを見る