auのオンライン専用ブランドpovo2.0は基本料金0円。
povo2.0は海外データトッピング分の料金を支払うことによって海外データローミングが利用可能になる格安SIMです。
この記事でわかること
- povo2.0の海外データトッピングの種類
- povo2.0の海外データトッピングは高いということ
- ahamo、楽天モバイルの海外ローミングとの料金比較
- 海外旅行専用eSIMの方が安くておすすめ
海外でスマホを使ってインターネットを利用する場合、レンタルWi-Fiを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかしレンタルWi-Fiは事前に端末を郵送してもらったり、店舗、空港などで端末を受け取ったりといった手間がかかります。現地に到着して実際に利用を開始する前からレンタル料が発生、といった無駄も生じてしまいます。
その点、povo2.0はeSIMにも対応しているため物理的なものを受け取る必要はありません。海外データトッピングの有効期間は実際に現地に到着し、インターネットが使えるようになってからの時間・日数がカウントされるため無駄もありません。
ただし気になる点があるとしたら?それはやはり料金でしょうか。
本記事ではpovo2.0の海外データトッピングのサービス内容と、povo2.0の代わりになりうるサービスについて解説していきます。是非参考にしてみて下さい。
※2025年1月10日時点の情報です。
※海外ローミングサービスの利用料金には消費税相当額は加算されません。
povo2.0の海外ローミングの概要
povo2.0:海外ローミングの概要 | |
月額料金 | 0円 |
契約事務手数料 | 0円 |
海外対応国 | 160の国・地域 |
低速時の 最大速度 |
※海外データトッピングの購入がないとインターネット通信は不可 |
データチャージ | 海外データトッピングによる |
データチャージの 有効期限 |
海外データトッピングによる |
契約期間 | なし |
解約金 | なし |
auのオンライン専用プランpovo2.0は基本料金が0円、新規契約の事務手数料も無料、といったように手軽に契約できる格安SIMです。
海外でデータ通信を利用する際に必要なことは、事前に端末の設定でデータローミング(ローミング)をONにすること。
そしてpovo2.0のアプリ上で海外ローミングの設定がONであることをことを確認する。海外データトッピングを購入する。この3点だけです。
ちなみに音声通話とSMS(200以上の国・地域で利用可能)の利用に限れば、海外データトッピングの購入は必要ありません。
SMSの受信は無料ですが、音声通話の発信・着信とSMSの送信はそれなりに料金がかかります。使い過ぎには注意しましょう。
povo2.0の海外ローミングの料金プラン
音声通話とSMSのみの利用であれば何もトッピングを購入する必要はありませんが、海外でデータローミングを利用するためには海外データトッピングを購入する必要があります。
2025年1月10日現在、povo2.0の海外データローミングは160以上の国・地域で利用可能ですが、国・地域によって利用できる海外データトッピングは「エリアトッピング」「レギュラートッピング」「ワイドトッピング」の3種類に分かれています。
トッピング 種別 |
対応の国・地域 | データ容量 | 有効期間 | 料金 |
エリア トッピング |
韓国 | 1GB | 3日間 | 680円 |
3GB | 7日間 | 1,980円 | ||
アメリカ※1 | 1GB | 3日間 | 760円 | |
3GB | 7日間 | 2,200円 | ||
ヨーロッパ9カ国※2 | 1GB | 3日間 | 840円 | |
3GB | 7日間 | 2,430円 | ||
台湾 | 1GB | 3日間 | 680円 | |
3GB | 7日間 | 1,980円 | ||
中国 香港 マカオ |
1GB | 3日間 | 680円 | |
3GB | 7日間 | 1,980円 | ||
タイ ベトナム |
1GB | 3日間 | 760円 | |
3GB | 7日間 | 2,200円 | ||
シンガポール マレーシア |
1GB | 3日間 | 840円 | |
3GB | 7日間 | 2,430円 |
※1 ハワイ・アラスカ・プエルトリコ・米領バージン諸島含む。
※1 グアム・サイパン利用不可。
※2 イギリス、イタリア、オーストリア、オランダ、スイス、スペイン、ドイツ、フランス、ベルギー。
※2 リヒテンシュタイン、サンマリノ、バチカン、カナリア諸島、スペイン領北アフリカ、ガーンジー島、マン島、ジャージー島含む。
※2 フランス領ギアナ、英領バージン諸島利用不可。
トッピング 種別 |
対応の国・地域 | データ容量 | 有効期間 | 料金 |
レギュラー トッピング |
90以上の 国・地域 |
0.5GB | 24時間 | 640円 |
1GB | 3日間 | 1,480円 | ||
2GB | 5日間 | 2,880円 | ||
3GB | 7日間 | 4,280円 | ||
5GB | 14日間 | 7,080円 | ||
10GB | 30日間 | 6,980円 |
トッピング 種別 |
対応の国・地域 | データ容量 | 有効期間 | 料金 |
ワイド トッピング |
160以上の 国・地域 |
0.3GB | 30日間 | 6,980円 |
エリアトッピング
エリアトッピングは日本人観光客に人気の国・地域で使える海外データトッピングです。
エリアトッピング対応国・地域
韓国、アメリカ(ハワイ・アラスカ・プエルトリコ・米領バージン諸島含む)、
イギリス、イタリア、オーストリア、オランダ、スイス、
スペイン、ドイツ、フランス、ベルギー、
中国、台湾、香港、マカオ、
タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア
エリアトッピングの種類はデータ容量1GBで有効期間が3日間、データ容量3GBで有効期間が7日間の2つだけです。
データ容量を使い切ったり、有効期間が過ぎたりした後にさらにインターネットを利用したい場合はpovo2.0のアプリ上から追加で海外データトッピングを購入しても良いでしょう。
povo2.0のアプリにログインさえしていれば、たとえスマホがインターネットに繋がっていなくとも、海外データトッピングを購入することは可能です。
レギュラートッピング
レギュラートッピングが利用できる国・地域としては、オーストラリア、フィリピン、グァム、インドネシア、ニュージーランドなど90以上の国・地域が該当します。
データ容量 | 有効期間 | 料金 |
0.5GB | 24時間 | 640円 |
1GB | 3日間 | 1,480円 |
2GB | 5日間 | 2,880円 |
3GB | 7日間 | 4,280円 |
5GB | 14日間 | 7,080円 |
10GB | 30日間 | 9,800円 |
先ほどご紹介したエリアトッピングは国・地域にもよりますが1GB(3日間)で680〜840円、3GB(7日間)で1,980〜2,430円といった内容でした。
それを考えるとレギュラートッピングは割高であると言わざるを得ません。
レギュラートッピング利用可能国・地域は以下のリンクボタンから調べることができます。
ワイドトッピング
ワイドトッピングはエリアトッピング、レギュラートッピングにも対応していない国・地域でも利用できる海外データトッピングで160以上の国・地域で利用可能です。
しかしその内容は「0.3GB・30日間・6,980円」といったもの。
正直言って、コスパが非常に悪いです。
有効期間は30日ありますが、0.3GBのデータ容量などものの数分で使い切ってしまうこともあるでしょう。
ワイドトッピングを購入するぐらいであれば、海外データローミングに対応した他社のeSIMなどの利用を検討した方が良いと思います。
ワイドトッピング利用可能国・地域は以下のリンクボタンから調べることができます。
povo2.0の海外ローミングのトッピング購入方法
海外データトッピングの購入はpovo2.0のアプリから可能です。
アプリを開くとトップ画面上部に「国内」「海外」と表示がありますが、海外データトッピングを購入する際は「海外」の部分をタップし、該当のものを購入しましょう。
なお購入した海外データトッピングは購入後から30日間は利用開始の待機状態※となり、利用可能地域に到着したら自動的に利用開始となります。
※トッピングを購入しただけで実際にはデータ容量の消費や有効期間のカウントがされない状態。
ただし事前に下記の設定端末でデータローミング(ローミング)をONにする処理をすることを忘れないようにしてください。
このようにpovo2.0の海外データトッピングは現地に到着する前から(使用していないにも関わらず)料金が発生するレンタルWi-Fiと違って、無駄なくデータ通信を利用することができます。
結論!povo2.0を海外で使うと高い
ここまでpovo2.0の海外データトッピングの料金やサービス内容について解説してきました。
一番コスパが優れているエリアトッピングでも1GB(3日間)で680〜840円、3GB(7日間)で1,980〜2,430円程度。
一方、コスパが悪いワイドトッピングだと0.3GB(30日間)で6,980円。
日本国内での利用とは裏腹に、海外でpovo2.0を使うと「料金が高い!」という印象を持たれた方もいると思います。
「海外データローミングが使える他の格安SIMとかないの?」
そう思った方のために次からはドコモのオンライン専用プランahamoと楽天モバイルの海外データローミングサービスの内容をご紹介したいと思います。
他社のデータローミングと料金比較
ahamo | 楽天モバイル | povo2.0 | |
対応国・地域 | 91 | 75 | 160 |
データローミング料金 | 無料 (基本料金だけで利用可能) |
無料 (基本料金だけで利用可能) |
1GB(3日間)で680〜840円、3GB(7日間)で1,980〜2,430円など |
データ容量 | 30GB | 2GB | 1GB、3GBがメイン |
データ容量 超過時の速度 |
最大1Mbps | 最大128kbps | インターネット利用不可 |
データ容量追加 | 550円/1GB (税込) |
500円/1GB (不課税) |
海外データトッピングの種類による |
期間 | 15日間※ | 1カ月間 | 海外データトッピングの種類による |
基本料金 | 2,970円 (税込) |
1,078円〜 3,278円 (税込) |
0円 |
新規契約事務手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
eSIM | 対応 | 対応 | 対応 |
※海外で最初にデータ通信を利用した日を起算日として15日経過後の日本時間0時以降、通信速度は最大128kbpsに制限される。
ahamoの海外ローミング料金
ahamoの海外データローミングサービスは追加料金不要、申込み不要で基本料金の2,970円(税込)で月間利用可能データ容量の30GBが利用可能です。
日本国内で10GBのデータ容量を利用した場合、海外で利用できるデータ容量は20GBとなります。
大きな特徴としては基本料金の2,970円(税込)で最大30GBものデータ容量を海外で使えるという点。povo2.0の1GB(3日間)で680〜840円、3GB(7日間)で1,980〜2,430円と比較すると明らかにコスパに優れていることが分かるかと思います。
データ容量を使い切った後でも最大1Mbpsでインターネットが使える。データ容量追加も1GBあたり550円(税込)でできる。これらの点も嬉しいポイントですね。
ただし、海外で最初にデータ通信を利用した日を起算日として15日経過後の日本時間0時以降、通信速度は最大128kbpsに制限されるという点には注意が必要です。
15日経過してしまうと、たとえデータ容量を追加購入したとしても日本に帰国してデータ通信を利用するまでは高速通信を使うことはできません。
ahamoの海外ローミングについては下記の記事で詳しく解説しています。
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楽天モバイルの海外ローミング料金
楽天モバイルの海外データローミングサービスもahamo同様、追加料金不要、申込み不要で基本料金(1,078〜3,278円(税込))だけで利用できます。
ただしデータ容量は2GBと、ahamoに比べると少なめ。なので場合によっては1GBあたり500円(不課税)でデータ容量の追加をする必要がでてくるかもしれません。
データ容量こそ少ない楽天モバイルの海外ローミングですが、それでも基本料金だけで1カ月間もの長期間利用できる点は、大きな特徴と言えるでしょう。
povo2.0の国際電話・SMS料金
「povo2.0の海外ローミングの概要」の箇所でもお伝えしましたが、海外において音声通話の発信・着信とSMSの送信にはそれなりに料金がかかります(SMSの受信は無料)。
ちなみに「5分以内通話かけ放題」や「通話かけ放題」などの通話トッピングは日本国内での利用を前提にしています。海外での利用は無料通話の対象外となるので注意してください。
海外ではLINE・Skypeを利用する
海外で通話をする際はスマホの標準通話アプリではなく、LINEやSkypeを利用しましょう。
利用にあたりデータ通信量は消費されますが、LINE同士・Skype同士の通話であれば世界中どこからかけても無料。
なのでこういったアプリも積極的に使っていきましょう。
海外旅行専用eSIMがおすすめ
povo2.0、ahamo、楽天モバイルの海外データローミングサービスについてご紹介してきました。でも、
「もっと安く、もっとたくさんのデータ量を使いたい!」
そう思う方は海外旅行専用のeSIMを検討してみてはいかがでしょうか?
ヨーロッパを例に取ってみましょう。以下の表は当サイトが特におすすめしている海外専用eSIMの一覧表です。
比較表 | ヨーロッパ周遊におすすめのeSIM7選
trifa | Holafly | World eSIM | JapanConnect eSIM | airalo | Ubigi | Saily | |
対応国数 | 約200ヵ国 | 約180ヵ国 | 約180ヵ国 | 約133ヵ国 | 約200ヵ国 | 約190ヵ国 | 約160ヵ国 |
おすすめの 料金プラン |
1GB/790円 /3日間 |
無制限/890円 /日 |
5GB/30日間/2,039円 | 10GB/15日 | 1GB/5$ /7日間 |
1GB/1,300円 /30日間 |
3GB/30日間/12.49$ |
サポート | チャット | チャット | 電話/メール | LINE | メール | メール | チャット |
受付時間 | 24時間 | 24時間 | 9:00~18:00 | 9:00~18:00 | 24時間 | 9:00~17:00 | 24時間 |
言語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 英語 | 日本語 | 自動翻訳 |
専用アプリ | 〇 | 〇 | ◯ | × | 〇 | ◯ | 〇 |
本社の所在国 | 日本 | アイルランド | 日本 | 日本 | シンガポール | フランス | アメリカ |
先ほどご紹介したpovo2.0の海外データトッピングの一つであるエリアトッピングをヨーロッパ(9カ国)で使った場合、1GB(3日間)で840円、3GB(7日間)で2,430円という内容だったと思います。
一方海外旅行専用のeSIMの場合はどうでしょうか?
例えば表の一番左の「trifa」は1GB(3日間)で790円。上記の表には載っていませんが trifaはそれ以外にも、3GB(7日間)で1,960円、5GB(7日間)で2,720円といったようなプランを提供しており、trifaの料金プランはpovo2.0のエリアトッピングよりもお得な料金体系となっています。
「データ無制限で使いたい」
そういった方でもtrifaであればデータ無制限が7日間5,990円で使えますし「Holafly」なら1日890円からデータ無制限が利用可能です。
このように海外でデータローミングを使われるのであれば、海外旅行専用のeSIMを検討してみることをおすすめします。
海外旅行向けの通信サービス新定番『eSIMアプリ』の特集はコチラ!
povo2.0のよくある質問
povo2.0の海外データトッピングについてのよくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてみてください!
よくある質問
トッピング購入はいつすべき?(渡航前?)
トッピング購入時はWi-Fi必要?
povo1.0の場合はどうなる?
通話、SMSだけであれば海外トッピング購入は不要?
トッピング購入はいつすべき?(渡航前?)
基本的には渡航前にpovo2.0のアプリから購入しておきましょう。
海外データトッピングは購入後、利用可能地域に到着し、データ通信の接続が開始されるまでの30日間は待機期間※となるので、予め日本国内にいる内に購入しておいても良いでしょう。
※トッピングを購入しただけで実際にはデータ容量の消費や有効期間のカウントがされない状態。
ただ、渡航後のインターネット環境がない場合でも、povo2.0アプリにログインしたままであれば海外データトッピングの購入は可能なので、このあたりはお任せします。
トッピング購入時はWi-Fi必要?
前述した通り、povo2.0アプリにログインしたままであればWi-Fiなどのインターネット環境になくとも海外データトッピングの購入は可能です。
povo1.0の場合はどうなる?
povo1.0の契約ではpovo2.0の海外データトッピングを購入することはできません。
povo1.0を契約している方はauの国際ローミングサービスである「au海外放題」を使ってデータローミングを利用することができます。
通話、SMSだけであれば海外トッピング購入は不要?
インターネット通信の利用がなく、通話とSMSだけの利用であれば海外データトッピングの購入は必要ありません。
まとめ
この記事のまとめ
- povo2.0の海外データトッピングは国・地域によって分かれている
- ahamoは30GB(15日間)、基本料金だけで利用可能
- 楽天モバイルは2GB(1カ月間)、基本料金だけで利用可能
- povo2.0の海外データトッピングはコスパが良くない
- 海外旅行専用のeSIMがおすすめ
以上、povo2.0の海外データトッピング、海外旅行専用eSIMの紹介でした。
それぞれのサービス内容から、ご自身にあったものをチョイスして海外をエンジョイしてきてください!
これ以外にも海外旅行に役立つ通信サービスの記事を沢山書いています。
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