「クルーズ船で旅行中にインターネットを使いたい」
「購入した海外eSIMは海上でも使える?」
「船内Wi-Fiって通信速度はどうなの?」
本記事では、上記の疑問に答えます。
日本海を渡って釜山までクルーズ旅行を経験したこともある筆者が、海外eSIM・船内Wi-Fiのリアルな「通信事情」「実測値」を解説します。
クルーズ船で使える海外eSIMも紹介するので、これからクルーズ船で海外旅行を楽しむ方で、船内でのインターネット通信を不安に感じている方はぜひ参考にしてください。
Contents
クルーズ船内のインターネット事情 | 海外eSIM・Wi-Fiは使えるのか?

クルーズ船ではインターネット通信が使えるのか?
上記の答えとしては、「通信サービスによって、船舶の位置次第では使える」です。特定の条件を下記の表にまとめたのでご確認ください。
| 船の位置/サービス | 海外eSIM | モバイルルーター | 船内WiFi |
| 寄港地 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 沿岸 | △ | △ | 〇 |
| 沖合 | × | × | 〇 |
上記表のとおり、「利用予定の通信サービスでインターネット利用ができるか」は船の位置次第で異なります。
それでは、順番に海外eSIMや船内Wi-Fiの通信事情を確認していきましょう。
結論① | 「海外eSIM」は船が寄港地(接岸)か沿岸近くなら利用できる

船舶が「寄港地・沿岸付近に位置する」場合、海外eSIMや海外レンタルWiFi(モバイルルーター)でもインターネットを利用できます。
海外eSIMは近くの通信基地局の電波を使って、モバイル通信ネットワークでインターネット接続する技術です。クルーズ船が通信基地局の電波を受信できる範囲内にいるなら、「eSIM」や「モバイルルーター」は地上と同じようにインターネット利用できます。
結論② | クルーズ船の海上では「eSIM」は利用できない

eSIMやモバイルルーターなどのモバイル通信端末は、船舶が「接岸・沿岸付近に位置する」場合、通信事業者の基地局エリア付近ならインターネットが使えます。
しかし、岸から離れ、海上に出ると次第に通信基地局から遠ざかるため、最終的に沖合では圏外表示となってインターネットが切断されます。
また、圏外になるエリア状況は、利用するeSIMの提携通信プロバイダによっても違いが生じます。わかりやすく日本の通信事業者に例えてみましょう。
| 船舶の近くに ドコモの通信基地局しかない |
船舶の近くに KDDIの通信基地局しかない |
|
| ドコモ回線の人 | 繋がりやすい | 圏外になりやすい |
| au回線の人 | 圏外になりやすい | 繋がりやすい |
船舶の近くに自分のeSIMが対応するネットワークがなくなると、圏外表示になるということです。
もちろん、海の真ん中では、通信事業者の基地局は建設できないため、すべてのモバイル通信機器がインターネット利用不可になります。
結論③ | 沖合(海上)では船内Wi-Fiを利用する

船舶が岸から離れて沖合に出た場合、eSIMをはじめしたモバイル通信ネットワークは利用できません。
そこで、海合ではクルーズ船内で提供されるWi-Fiサービスを利用してインターネットを使うのが一般的です。クルーズ船のWi-Fiは衛生通信を使うため、海の真ん中でも利用できます。
通常、「衛星通信の通信速度」はモバイル通信よりも低速になるケースがほとんどですが、インターネット利用用途が限定される船内環境では大きく気になることはないでしょう。
次章では、クルーズ船で使えるWi-Fiサービスの概要を解説します。
クルーズ船で使えるWi-Fiサービス概要
クルーズ船で使えるWi-Fiサービスは有料の場合がほとんどですが、条件付きで無料になるケースもあります。
理由は、衛星通信という特殊な通信設備を利用するため、クルーズ会社に高い提供コスト・維持費がかかるからです。
それでは、船舶Wi-Fiサービスを以下4つの項目で解説していきます。
クルーズ船のWi-Fiサービス解説
海上でWi-Fiが使える仕組みは「衛星通信」が理由

(画像引用:KDDI公式)
クルーズ船のWi-Fiサービスは「衛星通信」によって提供されます。
「衛星通信」は、人工衛星から船上に設置された専用アンテナで信号を受信して、インターネットサービスを提供する仕組みです。
そのため、通信基地局がない沖合(海上)をはじめとし、他にも山間部や砂漠、被災地などでの活用が期待されています。
最近ではStarlink(スターリンク)を導入するクルーズ船が多い
近年は、より高速で低遅延を実現する新しい衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」を導入するクルーズ船が増えてきています。
「Starlink(スターリンク)」は、イーロンマスク氏が設立したスペースX社の開発した技術です。
Starlinkの地球低軌道衛星のネットワークを使用することで、最大ダウンロード速度350Mbpsの高速インターネットが地球のほぼどこからでも利用可能になります。
実測値を測定 | 通信速度は天候・位置により不安定になる

筆者が乗船した飛鳥Ⅱも「Starlink(スターリンク)」を使った船内Wi-Fiサービスを提供しています。
実際にモバイル通信が利用不可の沖合で通信速度を朝昼晩で計測してみたところ、海上での実測値は基本的に安定していました。
| 1回目 (AM10:56) |
2回目 (PM3:11) |
3回目 (PM8:41) |
平均実測値 | |
| ダウンロード速度 | 4.87Mbps | 4.91Mbps | 2.03Mbps | 3.93Mbps |
| アップロード速度 | 4.93Mbps | 4.96Mbps | 4.71Mbps | 4.86Mbps |
| PING | 33ms | 37ms | 31ms | 33.6ms |
※2025年12月7日に飛鳥Ⅱの海上デッキにて測定
下りの実測値は平均速度4Mbps程度で低速でしたが、実測値4Mbpsもあれば高画質の動画視聴やSNS利用などは問題ないため、海上でも快適にインターネット接続ができました。
もちろん、テキストメッセージやLINEのやり取りも問題ないレベルで利用できます。
ビデオ会議は試していませんが、4Mbpsならラグはやや生じる可能性もありますが、利用には許容範囲内として考えてよいでしょう。
クルーズ船のWi-Fiサービス料金
クルーズ船のWi-Fiサービス料金は「クルーズ船の種類」「利用用途」「クルーズ船の申込み条件」によって異なります。
また、飛鳥Ⅱのように無料で利用できる時間が部屋のグレードによって決められているケースもあります。
以下、代表的な国内海外におけるクルーズ船のWi-Fiサービス料金です。
| クルーズ会社 | 料金プラン | 主な特徴・利用可能サービス |
| 郵船クルーズ (飛鳥Ⅱ) |
無料(3時間/回) 4回~無制限/日 |
部屋のグレードによって回数制限あり オプション料金3,000円/日で無制限に可能 |
| カーニバル クルーズライン |
ソーシャル:$12.75/日 バリュー:$17/日 プレミアム:$18.70/日 |
ソーシャル:SNSのみ バリュー:Web閲覧OK(通話不可) プレミアム:最速、ビデオ通話対応 |
| セレブリティ クルーズ |
ベーシック:$20/日 プレミアム:$35/日 |
ベーシック:メール・Web閲覧中心 プレミアム:動画通話・SNS投稿OK |
| コスタクルーズ | 250MB:€35 500MB:€45 3GB:€110 SNS専用:€5/24時間 |
データ量で選択可 SNS専用プランは格安 |
| ディズニー クルーズライン |
100MB:$19 1,000MB:$89 一部客室:100MB無料 |
Connect@Sea方式 コンシェルジュ客室は無制限無料 |
| ホーランド アメリカライン |
ソーシャル:$10/日 サーフ:$15/日 プレミアム:$20/日 |
ソーシャル:チャット専用 サーフ:Web閲覧OK プレミアム:通話・動画OK |
| MSCクルーズ | 閲覧プラン:$12/日 ストリームプラン:$16/日 |
閲覧:メール・Web中心 ストリーム:動画・通話対応 |
| ノルウェージャン クルーズライン |
ブラウジング:$25.50/日 プレミアム:$34.99/日 |
ブラウジング:SNS・メール プレミアム:通話・VPN対応 |
| プリンセスクルーズ | 1台:$15/日 4台:$40/日 |
MedallionNet Wi-Fi採用 SNS投稿・ビデオ通話OK |
| ロイヤルカリビアン | VOOM Surf:$22/日 VOOM Surf&Stream:$27/日 |
Surf:Web・メール Stream:動画・通話OK(Starlink採用) |
| ヴァージンボヤージュ | 基本:無料 高速オプション:+$10 |
全船Wi-Fi無料 追加料金で高速通信・通話OK |
乗船前に、自分が乗るクルーズ船がどのような条件で船内Wi-Fiサービスを提供しているか確認するとよいでしょう。
海外eSIM「GigSky」ではクルーズ船で使えるデータプラン提供

費用を気にしなければ、クルーズ船内のWi-Fiサービス以外にも、沖合でインターネットを利用する方法があります。
海外旅行向けeSIM「GigSky(ギグスカイ)」は、特定のクルーズ船に対応した海上専用のデータプランを提供しており、船上でもインターネット通信を利用することが可能です。
2025年12月現在、クルーズ船向けデータプランを提供している海外eSIMサービスはGigSkyのみとなっています。
GigSkyのクルーズ船向けデータプランの仕組み
GigSkyのクルーズ向けプランは、船内Wi-Fiとほぼ同じ仕組みで、衛星通信を経由して船の通信ネットワークに接続します。
そのため、デッキや船上レストランなどの開放的な場所では比較的電波が届きやすい一方で、キャビン(船室内)では構造上、電波が届きにくい場合があります。
GigSkyのクルーズ船向けデータプラン

2025年12月の本記事執筆現在、GigSkyの対応クルーズブランド数は25ブランドで、対応クルーズ船数の合計は約165隻となっています。
ディズニー・クルーズラインやMSCクルーズなど人気のクルーズブランドも船内Wi-Fiサービスに対応しており、乗船中もインターネットが利用できます。
対応クルーズ船の詳細はGigSkyの公式サイトでご確認ください。
| クルーズ会社 / サービス | 料金プラン |
| GigSky(ギグスカイ) ロイヤル・カリビアン・インターナショナル |
512MB:$18.99(1日) 1GB:$32.99(7日) 3GB:$51.99(15日) ※20%割引時:$64.99 → $51.99 |
上記は「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」向けの料金プランの一例です。通常の地上用eSIMデータプランと比べると、価格はかなり高めに設定されています。
そのため、まずは船内Wi-Fiサービスの利用を検討し、補助的な手段としてGigSkyを利用するのがよいでしょう。
まとめ
本記事では、クルーズ船におけるインターネット環境と利用方法について解説しました。
海外eSIMやモバイルルーターの利用可否、そして実際の船内Wi-Fiサービスの特徴をふまえると、航海中は船内Wi-Fiを利用し、寄港地に近づいた際に海外eSIMへ切り替えるのが最も現実的な選択肢といえるでしょう。
本記事が、これからクルーズ旅行に出かける方の快適な通信環境づくりの参考になれば幸いです。
これ以外にも海外旅行に役立つ通信サービスの記事を沢山書いています。
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